【コラム】いまこそ李明博の“政治主導の”経済政策に学べ・・・竹中平蔵(慶應義塾大学教授) [10/05/10]

1 名前:@@@ハリケーン@@@φ ★[] 投稿日:2010/05/15(土) 06:07:05 ID:???
波乱万丈の人生を経た「経済大統領」

 ここ最近、韓国経済の強さがひときわ目を引いている。日本企業が世界のマーケットで
苦戦を強いられているのを横目に、サムスン電子現代自動車などの韓国企業は、世界シェ
アを獲得、拡大を続けている。一方、韓国国内に目を転じれば、2010年度のGDP成長率見通
しは5.2%と、当初の予想(4.6%)から大幅に上方修正された。つい先日も韓国国債の格付
けが「A1」に引き上げられ、いまや韓国経済は完全に回復基調といっていいだろう。

 なぜ韓国経済は強く、一方で日本経済はこれほど脆弱なのか。一部では、韓国経済が世界
金融危機から比較的早く回復したのは、リーマン・ショック後の急激なウォン安によるもの
だ、という意見もある。しかし昨今、輸出産業が大きく持ち直し、ウォンが上昇傾向にある
事実をみれば、為替だけが韓国経済の強さの理由とは考えられない。

 韓国経済の強さを語るうえで欠かせないのは、なによりも現大統領・李明博の政治的リー
ダーシップであろう。2008年2月に大統領に就任した彼は、韓国を世界の先進国へと押し上
げるべく、いち早く「大韓民国747」というスローガンを打ち出した。これは「毎年7%の
経済成長、10年で一人当たり所得4万ドル、世界七大大国入り」を達成しようというものだ。
いま韓国は、国家が一丸となり、このスローガンの実現をめざしているのである。

 ここで韓国の個々の政策をみる前に、まず李明博大統領はどういった人物なのかを簡単に
みておきたい。なぜなら、ここに現在の韓国ならびに彼のリーダーシップの強さのもとが
あるからである。

 彼の人生は、まさに波瀾万丈だといっていい。というのは、幼少期は極貧のなかで過ごし
、高校時代は日中に働きながら夜間の定時制に通い、さらに自ら学費を貯めることで大学へ
進学。大学在学中には民主化運動への参加が原因で獄中に捕らえられるという経験もしてい
る。大学卒業後は現代建設に入社し、ここから彼の躍進が始まるのだが、タイの高速道路
建設プロジェクトで成功を収めたのを皮切りに数々の実績をあげ、現代建設会長にまでの
ぼり詰め、同社を韓国のトップ企業に成長させる。その後、ソウル市長として活躍、2008年
2月に韓国大統領に就任する。夢のようなサクセスストーリーであるが、ここに至るまでに
乗り越えてきた苦難の数と大きさは、日本の大半の世襲政治家とは比べものにならない。

 李明博が「経済大統領」「国のCEO」などといわれるのは、まさにこのような経歴からだ
。そして、民間企業のトップを務めただけのことはあって、物事をきわめてロジカルに考え
、政策を確実に実行に移す手腕の持ち主である。実際に会って話すと、じつに紳士的で知的
な印象を受けるが、内に秘めたエネルギーは相当なものがある。

 国家の経済成長をなんとしても成し遂げようという意気込みを、私も直に感じ取ったこと
がある。

 李明博政権発足直後、韓国の未来戦略や公共部門の改革などについて大統領に助言を行な
う「大統領国際諮問団」が組織されたのだが、私はそのメンバーの一員として韓国を訪問
した。当時、盧武鉉前政権が政府をやたらに大きくしてしまったという反省があり、李明博
大統領は、私の語る日本の行政改革、なかでも郵政民営化についてとても熱心に耳を傾けた。
大統領直属のスタッフからも「日本の小泉改革を学びたい」といわれたことを印象深く覚え
ている。

 この大統領国際諮問団は、私のほかに世界各国から集められた経済人15名から成り、委員
長はマッキンゼー・アンド・カンパニーのマネージング・ディレクターを務めるドミニック
・バートン氏。メンバーとして他に、世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブ会長
、米マイクロソフトビル・ゲイツ会長、シンガポール前首相のゴー・チョクトン氏などが
名を連ねていた。もし日本で同様のことを行なえば(つまり政治・政策に関して外国人の
アドバイスを受ければ)即「国益に反する」との大批判を受けるであろう。大統領および
韓国政府の、諸外国の優れた経済から学ぼうという真剣さに感服したものだ。

 韓国の大統領にはもともと、国民から直接選挙で選ばれたという強みがある。加えて、
大統領の任期は5年間で再選はないため、限られた期間内に成果を出すべく強いリーダーシッ
プで政策が実行に移される。そのため韓国では、たとえばアメリカで長年にわたって研究
生活を送って帰国した専門家をいきなり副大臣クラスに抜擢するなど、日本では考えられ
ないような人事が日常のこととして行なわれる。

 李明博大統領も就任当初から、優秀だと判断した人材を即座に重要ポストに起用する人事
を行なっている。

 一例を挙げれば、李明博大統領は就任してまもなく、韓昇洙という人物を国務総理(日本
でいう首相)に起用した。韓氏は、盧泰愚政権で商工部長官、金泳三政権で駐米大使などの
要職を歴任したほか、国連総会議長を務めた経験をもつ。長年ソウル大学の教授を務め、
ハーバード大学でも講義を行なうなど学問的にもエキスパートだ。まさに実績を重んずる
李明博大統領の「実用主義」人事の真骨頂であった。

 日本においては、リーダーが責任をもって意思決定を行なうことはまれである。いまだ
選挙の論功行賞や当選回数を基準にして人事が行なわれており、専門家ではない人物が担当
大臣に任命されるという愚行が繰り返されている。加えて日本では、「いま何をなすべきか
」を議論する以前に、まずは政治家たちがお互いの顔色を窺うばかりで、政策が一向に前進
しない。

 それに比べ、李明博大統領は自分の信頼する有能なスタッフに全権を与えており、スピー
ディーで柔軟な経済運営が可能となる。そして、専門家として鍛え上げられた能力を生かし
て、近年の国際会議の場での発信力は非常に強く、韓国の立場をはっきり主張する。

 こういった手法は、一見すると権力集中型の意思決定システムのようだが、私にはこれ
こそ真の「政治主導」のように思える。


グローバル競争に勝てるマニフェストとは?

 李明博政権の下、その「政治主導」によっていま急速に推し進められているのが「グロー
バル化」、つまりグローバル競争に勝ち残るための国づくりである。

 李明博政権は、その一連の政策を大統領選挙のマニフェスト策定から練り上げてきたが、
その作成プロセスからして日本とは大きく異なっている。李明博マニフェスト作成に取り
掛かったのは、自身が大統領候補になると決まった直後の2007年9月からだが、そのとき彼は
、約400名もの専門家を民間から集めた。そして政策に関して数々のアイディアを出させ、
各々を切磋琢磨させるなかで政策を磨き上げたのである。

 ゆえに、出来上がったマニフェストは、政策を熟知したプロフェッショナルが作成した
ことが一目でわかる内容となっている。日本の民主党の生煮えのマニフェストなどとは訳が
違う。

 では、そのマニフェストはどういった内容か。ここでは、韓国がグローバル競争で勝ち
残る要因となったであろう箇所をかいつまんで紹介する(参考文献:ハンナラ党編『李明
博政権の韓国マニフェスト』/アスペクト刊)。

 まずもっとも注目すべきは「世界最高の企業環境づくり」と称して、あらゆる分野で大規
模な規制緩和を唱えている点である。盧武鉉政権下の規制強化こそが成長を鈍化させたと
いう反省から、「国内企業が投資意欲を取り戻して経済成長を導くことができるように規制
の撤廃、税率の引き下げ、企業関連サービスのグローバル・スタンダード化、労使関係の
法制化を推進」することを明言している。具体的には、「アメリカや日本など、競争先進国
にはない規制は撤廃」し、「独寡占規制と公正競争のための規制へ転換」すること、また
「規制システムは、現行の『原則禁止・例外許容』(ポジティブ規制)から『原則許容・
例外禁止』(ネガティブ規制)に転換」させ、「規制を存続させる場合にもグローバル・
スタンダードに合わせるように改善」するなどである。規制を適用する際は、「担当者や
適用時期、環境に影響されない」よう規制手続きをマニュアル化し、さらに「当初の規制の
趣旨がなくなったり、効果が減ったりした場合、迅速に規制が廃止されるよう、一定の期間
後に自動的に規制を消滅させる『サンセット』を実施」するとしている。

 また「法人税を競争国水準(20%)に引き下げ、税額控除を拡大」し、「金融、会計、
法律などの企業関連サービス業の開発とグローバル・スタンダード化」を進め、国内外の
企業が安定して経営できる環境を整える。また「外国企業が国内で活発な企業活動ができる
ようにするために、国際語である英語が通じる環境を作るだけでなく、国際学校の開設や
居住施設の用意」をするなど、外国人にも配慮した環境整備も進めるとしている。

 金融分野においても、大規模な規制緩和を唱え、北東アジアのハブになることをめざして
いる。金融産業の競争力強化のために、現在の過度の規制と専門家の不足という課題を克服
すべく、規制緩和と青年時の金融教育強化・専門機関の拡充を通じて専門家を養成すること
を掲げている。さらに「外為取引の完全自由化を最大限繰り上げて施行し、外国にはない
様々な金融規制を果敢に撤廃または緩和」する。また外国投資の活性化のために「北東アジ
アの金融・物流・サービス産業のハブとして育成」し、「関連規制を刷新して、国際水準
の企業環境を作り、国内産業の発展とともに、外国のサービス企業が韓国に来る」ように
する。

 FTA自由貿易協定)の推進も大きな柱の一つに掲げている。「我が国の貿易規模は、
現在(2008年)の7000億ドルから2012年には1.2兆ドル以上に拡大する見込み」で、「企業
は海外市場のネットワークを強化して市場開拓に努力し、(中略)国際的な通商を強化して
新たな市場の開拓と通商摩擦を最小化する」。韓国はすでに米国とは2007年にFTAを締結済
みだが、現在、EUとも仮締結を終え、さらに中国・インド・ロシアとも締結に向けた交渉を
進めており、着実に政策実現に向けて前進している。

「新しい成長の原動力の発掘と育成」も面白い。技術力の高い日本と低コストを武器にする
中国のあいだにある自国の状況を「サンドイッチコリア」と呼び、現状を打破すべく、環境
、最先端エネルギー産業、先端保健医療産業など、高付加価値の産業を掘り起こし、支援
するとしている。そして「世界最強のIT産業を背景に、IT融合技術を利用した成長の原動力
となる産業を育成し、国の経済の牽引車の役目を果たす」ようにするため、「政府は、研究
開発の投資をGDPの5%に拡大するために、R&D投資に対する予算支出の拡大とともに、研究
開発資金に対する税額控除を7%から10%に拡大」する旨を打ち出している。

 教育政策では、「グローバル青年リーダー10万人養成」を掲げ、「5年間で3万人の大学生
らを先進国の職業現場に派遣して、実務経験を積ませる」「韓国国際協力団(KOICA)の海外
ボランティア要員のプログラムを青年中心の海外ボランティアに改編して、現在毎年1000人
程度のボランティアを5年間で2万人に拡大」「現在年間1000〜2000人程度の海外就業者を5
年間で5万人程度まで拡大」するとの具体的数字も掲げている。


他国より飛び抜けて優れた政策ではない

 教育に関しては、私が韓国で直接聞いた、非常に印象的なエピソードがある。いま韓国の
高所得者層の家庭では、子供が小学生のときからアメリカに留学させるという。すると、
母親も子供と一緒に渡米するため、韓国内で単身で暮らす父親が増え、それが社会問題に
なっているというのだ。子供が幼いころから家族がバラバラに離れて暮らすのはよいこと
だとは思わないが、逆にいえば韓国は個々の家庭においても、グローバル競争で生き残ろ
うと必死に取り組んでいる、ということなのだ。

 勘違いしてはならないのは、ここまで述べた韓国の政策が、他国に比べ飛び抜けて優れて
いるわけではない、ということだ。

 たとえば、現在、韓国における法人税率は27.4%である。これは、他の先進国より特別に
低いわけではない(たとえばイギリスは28%、ドイツは約30%、米国と日本は約40%)。
「人並みに低い」程度である。韓国の事例は、国が当たり前の政策を当たり前にしっかりと
行なうことこそが重要だということを示しているにすぎない。むしろ当たり前のことを行な
わない日本のほうが、自ら自分の首を絞めているのである。

 韓国は、グローバリゼーションに臨む姿勢が、日本とはまるで違っている。韓国が世界の
勝ち組国家になりつつある背景には、そういった切迫感から生み出される政策が確実に実を
結んでいるからなのである。

 韓国がここまで前面にグローバル化を推し進めるのは、その歴史と、韓国の置かれた地政
学上の位置によるところが大きい。

 かつて欧米先進国に遅れて近代化を成し遂げた韓国は、限られたリソースを財閥に集中
投下した。財閥系企業が急成長を遂げることで、韓国経済を牽引してきたのだ。しかし、
1997年のアジア通貨危機によって韓国はデフォルト寸前まで追い込まれ、IMF国際通貨基金
)の管理下に置かれるという窮地に陥る。このとき各財閥が抱えていた銀行がことごとく
経営破綻し、従来の成長モデルが一気に崩れてしまったのだ。グローバリゼーションに呑み
込まれる恐ろしさを、身をもって体験したのである。

 また韓国は、つねに日本と中国という二つの大国に挟まれ、さらに政情不安定な北朝鮮
国境を接するという場所に位置する。周辺諸国との軋轢のなかで、自国が木の葉のように
揺れ動く弱い存在であることを、痛感せざるをえなかった。

 国内マーケットがさほど大きくない韓国は、積極的に世界に打って出て、そこでの競争に
勝ち抜かなければ、国家そのものが滅んでしまう。グローバル競争に勝ち残ることは、まさ
に国家の存亡を懸けた戦いなのである。

 最近の韓国をみていると、李明博大統領がめざす国づくりの姿勢が国内に浸透し、徐々に
あらゆる場面で現れてきているように思える。たとえば韓国企業の代表格・サムスン電子
では、課長に昇格する条件としてTOEICで920点を取ることが必須となっている。国のリー
ダーが「グローバリゼーションのなかで勝ち抜いていこう」という明確なメッセージを発
したことで、韓国国民や企業のマインドセットも、同じ方向に向かっている。


「日本はアジアのリーダー」という思い込みを廃せ

 片や日本はグローバリゼーションを舐めてかかった結果、いまやグローバル競争の劣等生
となっている。日本の英語教育からしアジア諸国内でも最下位レベルであり、「IT革命」
も「韓国に追いつけ、追い越せ」が実態であった。

 日本人はいまだに自分たちが「アジアのリーダー」だと思い込んでいる。最新のトレン
ドやビジネスモデルは日本で生まれ、それが台湾や韓国に伝わり、中国もその後を追って
いるという、いわゆる「雁行形態」の幻想を抱きつづけている。また、いまだに市場主義や
グローバリゼーションを悪と見なして、「日本には日本のよさがある。すべてを昔に戻せば
、従来の住みよい社会が復活する」とする意見さえある。これはとんでもない思い違いで
あることを、早く認識すべきだ。

 韓国の人間と議論をするとわかるが、彼らは日本のことを非常によく知っている。そして
いまもなお、日本から学ぼうとする姿勢が感じられる。韓国経済のほうが好調ないま、強い
て日本に学ぶことはないのではないかと思うが、決まって彼らは「韓国はまだ駄目だ」と
いうのだ。彼らのひた向きな向上心と謙虚さが、韓国のグローバル化を進める大きな力と
なっているのだろう。中国という隣国が年率10%の経済成長を遂げているにもかかわらず、
そこから何かを学ぼうとしない日本とは正反対である。

 韓国という国は、トップが強いリーダーシップを発揮しないと、国そのものがもたない。
グローバリゼーションを受け入れ、それに対処し、諸外国と伍することでしか生き残っては
いけない。逆にそれを至上命題として受け入れたからこそ、いまの韓国の姿がある。

 現在の日本は政治のリーダーシップが完全に失われ、民間企業が血の滲むような努力を
することによって、辛うじて「経済大国」の地位を守っている。これはある意味で「強い
経済」をもっているともいえるが、それはまったくのアイロニーである。

 世界中のどこを見渡しても、国力が弱くてもかまわないと思っている国などない。どの
国も、自国の発展を願い、政治がリーダーシップを発揮して努力を重ねている。その意味
で、日本ははたして「普通の国」だといえるだろうか。

 繰り返すが、世界同時不況による深刻な経済低迷から見事に回復を遂げた韓国は、なにも
特別な政策を実行してきたわけではない。当たり前のことを、当たり前に行なっているだけ
だ。言い換えれば、当たり前の政策をきちんと行なっている韓国と、無為無策を続けてきた
日本の差が、いま両国の経済の命運を分けたのである。

 グローバリゼーションは、すでに「チョイス」の問題ではなく「ファクト」である。鳩山
総理は従来から東アジア共同体を主張し、「開かれた国益」などと発言しているが、目標も
そこに至るプロセスも、いまだ不透明である。世界のなかで、日本が今後どうやって生きて
いくのかというビジョンを、鳩山政権は早急に国民に対して示さなければ、このまま日本は
ますます世界から取り残されるだけであろう。


ソース:ボイスプラス
http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=298

関連スレ
【コラム】リーダーが分けた「骨なしの日本、昇竜の韓国」--大前研一 [04/30]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1272614991/

  • 以上-

13 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 06:17:42 ID:69kyiMF6
国を挙げての、日本企業の買収(技術獲得)等で底上げをしてるに過ぎないのに
なんでこうも平気で真似をしろと言えるんだろうか

日本はそう言う技術や人材育成に関しては既にトップレベル

猿真似できる国家が無いのよ、そのまんまモデルを当て嵌める事はできん

しかし、これ、誰が提唱してるんだろうね
中小の無責任経営者が、業績不振の責任を棚上げしたい時に
国へ責任を持って行こうとする時に必ず同様の持論を展開する

地域商工会辺りで流行ってるのかこれ?


14 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 06:18:23 ID:Qdn5poZ9
竹中平蔵大先生がなんか言うと日本国民はやる気をなくす


18 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 06:33:25 ID:1MFlv60s
ラビ・バトラ
日本に必要なことは、国内需要を活性化すること、それしかないのだ。
50年代から60年代にはその必要はなかった。なぜなら、その当時の
人々には満たされていない欲求がまだたくさんあったからだ。 人々が
まだ十分に満たされていなかったために、当時の経済には自然な需要があったのだ。
しかし今は違う。今は需要を生み出すような政策がとられなければならない。
日本が国内需要を生み出し、以前の生産システムに立ち戻れば、日本経済は
かつての力強さを取り戻すだろう。
もし日本が、IMFやハーバードの提案を鵜呑みにして人々を解雇するならば、
需要はさらに減少して、 事態はいっそう悪化するだろう。何度でも言おう。
日本は経済の基ほんに立ち戻らなくてはならない。 協調の精神や道徳的な
経済政策のほうが、利己的なそれよりもずっと優れているのだ。


29 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 06:59:13 id:OPf292vq
このまま行ったら竹中復活しそうだな


34 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 07:37:06 ID:NDsE6d0I
韓国は今、格差社会で大変なことになってるらしいね。
自殺者の数もすごいらしい。
さすが竹中先生だな。日本の小泉時代と同じだ。


▼ 44 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 08:25:59 ID:EsLnvVaT
>>34

馬鹿?何でもかんでも格差談義に結び付けたいようだけど、日本以上の格差社会になったのは金大中政権の時
盧泰愚、李明博の両政権で格差は以前より縮小してる。


▼ 45 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 08:26:48 ID:1jmfdSsr
>>44
というか、今のグローバルコリアの基礎ができたのは金大中時代だよね。


61 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 09:10:24 ID:O+HfeIHf
ビジネスマンを国家元首にするのはやめた方が良いのでは?

経営者感覚で国民をリストラするようになりますよ。
こんなのは政治家と呼ぶに値しないからね。  国家のCEOとはよくぞ言ったものだ。

MBA大統領のブッシュがどんなことをして来たかを見るとね・・・


66 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 09:31:31 ID:qonlp5aA
良くも悪くも今の日本は飽和状態というか
突っ走った後の結果だからね
今の韓国は走ってる最中というか・・・


78 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 09:53:59 ID:O+HfeIHf
グローバリゼーションは英語圏、特に米英が最も痛みを受けず、得をするように出来ている一例。

【海外】英国人の75%、今年に海外移住を検討 「困窮している英国経済」、「雇用の見通しが暗いこと」などが理由 [10/05/11]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1273837648/

英語圏の広さを利用し、本国に仕事がなければ仕事のある国に進出することが出来るのが英米人。

韓国の留学熱はその現実を見据えたものである事は想像するに難くない。

グローバリゼーションとは米英による肉を切らせて骨を断つ戦法によって世界を支配しようとする経済思想だ。

グローバリゼーションによって米英意外の国が、翻弄され、混乱している隙に乗じて経済支配を行うつもりなのだろう。

同じ土俵に乗って戦う事の愚かさを考えてみると良い。

米英をこちらの土俵に引きずり込む事こそ、この戦いに勝利する唯一の方法である。


▼ 84 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 10:06:20 ID:GGJhKwMl
>>78
同感。

韓国も今は良いけど、20〜30年後はアウトだろ。そして、アジア全体もアウト
だと思う。韓国人が中国人のように、華僑っぽく活動するなら、国はアウトでも民族
は残るだろう。

アジア全域に出かける仕事だが、アジアはアウトくさい。グローバリゼーションという
欧米価値観から、社会システムが崩壊し始めている。どこも少子化なんだよね。タイなん
かも、子だくさんのイメージだが日本なみの少子化だ。中国も、一人っ子政策で売れ残り
男ばかりで、あと20〜30年しかもたない。少子高齢化というのは、そのまま
国力ダウンに直結する。

アジアで生き残るのは、インドぐらいだと思われる。
ネットの隆盛で、英語圏優位が加速化してしまった。


▼ 125 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 21:18:34 ID:Af3aXMfT
>>84
なんだグローバリゼーションがどうとか言ってる奴は
イギリスやEUがバラ色の世界に見えてるのか


112 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 12:27:04 id:jErgIyX1
日本から先端産業に関わる部品・素材・ノウハウの輸出を瞬時に止めて欲しいな。
損失の出た日本の会社には補償してあげて。
あと韓国に渡った日本人技術者を強制帰国、背いた場合はスパイ容疑で入国禁止とか。
短期的には日本のマイナスでも、中長期的にはプラスになるのでは?

そもそも自国の領土を軍司占領してる国に技術提供してる国って他にあるの?


119 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 17:37:30 ID:veWI01eM
竹中って恐ろしい奴だな

韓国の表向きの経済指標が素晴らしく日本を圧倒しているのは事実だが、
これはIMFによる支援&改革で国家規模でのリストラをやった効果がもたらしたのは言うまでもない
韓国企業は1/2程度に整理され、体力のない企業は全部潰されたし、国家サービスも最低限のレベルとなった
これは何も悪い事だとは思わないし、必要な部分のみに戦力を集中するのは効果的だとすら思える

しかしながら一方では失業率や経済格差は日本とは比較できない程ひどく
日本以上に一度踏み外したら再起できない社会でもある

つまり、表面に見える華やかさの裏には平均以下の国民の生活苦が垣間見える
日本も経済大国を維持するために一定数の国民を見捨てるという選択を国民が望むのであれば問題ないが、
何の責任も取らない評論家がセーフティネットの是非や韓国の裏の部分に何も触れずに
経済指標だけを捉えて日本も韓国のようになるべきだと主張するのは如何なものだろうか?

穿った見方をすれば、竹中にとって大事なのは日本経済の指標であって国民生活ではないのだとさえ思える
そんな人間が日本経済を指揮する大臣をしていたと思うと恐怖を感じる


▼ 121 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 18:28:16 ID:1jmfdSsr
>>119
ぶっちゃけ、国家間競争に勝つためには国民の事はどうでもいいってんだろ。
それって「ファシズム」そのものなんだよな。
かつてのヒトラーやスターリンを賞賛した知識人と同じなんじゃね、って気がする。

ウリナラが勝てばそれで貧しくても満足って言うなら、それはそれで凄い洗脳だわね。


126 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 22:11:49 ID:zkYxYHor
中韓に共通するのは訴訟になってもリスクととらないものはどんどん盗むべきだという
合理的な判断がなされてるところじゃないだろうか。
技術ベンチマーキングによって開発費をできるだけ削り、局所的に金を投入する力を蓄える。
日本でしか通用しない道徳に絡めとられ、勝手に行動に線引きしてしまう日本人には難しいように思える。
ロシアと中国の武器技術窃盗関係のように、開発費を他国に負担させ、自分らは盗むだけという立場は
生き残る上でどちらが有利か言うまでもないだろ。


129 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/15(土) 22:27:21 ID:G+O5WtZu
小泉/竹中「大企業は飛行機の前輪、大企業が日本経済全体を飛翔させます。痛みに耐えてガンバロー。」
国民「んだか、じゃのってみっか。選挙応援すっべ。やったお、小泉さん大勝利だお。」
竹中/小泉「景気いいね。いざなぎ越え。戦後最大の好景気。国民の皆さんもっとがんばれ。感動した。」
国民「そお?、じぇんじぇん実感ないお。でも、もちっと貢いでみるお。小泉さんかっこいいお。」

経団連「不景気なんでハケン切り&リストラします。貢いだ分返せ? 内部保留吐き出したらつぶれるわwww
   金は株主に払って、海外に工場作って、現地で雇って、リコールまで払わされたらのうなった。
   おまいら日本に投資しても儲からんの知らんの? もうでてくもんね。儲けないから税金も払わんよ。
   小泉さん、献金も減らすよん。」
国民「...」
小泉「んー引退するわ。ここらが潮時だし。人生いろいろ」
竹中「いや、国民の皆さん、改革が足らないだけです。もっとやりましょう。」

というのが数年前の話。まだ貢ぎたい奴はお好きにw
ただし巻き込まないでくれ。アホくさい、話をきく間があったら英単語のひとつでも覚えるよ。



http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1273871225/