【コラム】ミクロの成功体験が落とし穴に--金融政策に無関心な経営者たち (高橋洋一・元内閣参事官) [05/12]

1 名前:ライトスタッフ◎φ ★ 投稿日:2010/05/12(水) 02:04:52 ID:???
大学で経済学を教える場合、マクロ経済学とミクロ経済学に分けることが多い。
マクロ経済学とは、個々の人や企業を合算・集計した一国経済全体を扱う経済学だ。
その対象は、国民所得、失業率、インフレ率などだ。一方、ミクロ経済学とは、
個々の人や企業が行う経済取引を行う市場を分析するものだ。需要と供給、
競争などを勉強する。

ミクロ経済学の基礎にあるのは、個々の人や企業が「より良くなろう」という
気持ちであり、自分に置き換えて考えられるので、比較的理解しやすい。
ところが、マクロ経済学は、その基礎になる考え方がはっきりしない。
個々の人にとって倹約するのは正しいとしても、全部の人が倹約し出すと
不況になってしまうとかいう奇妙な話(これは、合成の誤謬〈ごびゅう〉というもの)を
すると、ますます混乱してしまう。経済学の用語が輸入物であるので、しっくりこない
というのもあって、学生は得心できない。そのときの不完全燃焼からなのだろうか、
卒業後、経営者になった人にもマクロ経済学はすこぶる不人気である。

特に、マクロ経済学のうち最も重要な金融政策に関して企業経営者はほとんど無関心で
ある。デフレが問題であり、その解消のために日銀はもっとお金を刷るのが基本セオリーだ。
デフレというのは、モノ・サービスと比べてお金が相対的に少ない時に起こること
だからだ。こんなことは、日銀の子供向けホームページ「にちぎん☆キッズ」にも
書かれている。

ところが、企業経営者は、日々の商売に追われ、身の回り半径1メートルの世界に
没頭しなければいけない。一国経済全体まで考える余裕はない人が多いだろう。
さらに、企業競争に勝った経営者は、自らの才覚で生き残ってきたわけであるので、
政府や日銀のマクロ経済政策に頼ったなんて決して言わない。もし彼らが言うとすれば、
政府はくだらない規制をするので、いないほうがいいという話だ。その威勢があるから、
金融政策でデフレから脱出できるという話は絵空事にみえる。そしてデフレから脱却
するためには、自分のような有能な経営者がもっと必要だと考えがちだ。

彼らの成功体験は、ミクロ的な具体例であるので、デフレ克服というマクロ経済現象も
ミクロ事象の積み上げのはずだと思う。ただし、金融緩和がないと、一部の人だけが
成功し、多くの人が成功しないという点は見落としてしまう。これも一種の「合成の
誤謬」だ。日本では経営と経済がごっちゃになりがちだ。経営者は経営のプロでも、
経済のプロではない。

(嘉悦大教授、元内閣参事官・高橋洋一)

◎ソース
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100511/plt1005111601001-n2.htm

◎関連スレ
【経済】『経済学』の復活はなるか?--存在価値を問われ始めた"マクロ経済理論" [04/27]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1272357117/

【投資】勝ち組投資家が支える日本株--「給料が減っても、巧みな運用で資産を増やす」たくましいニッポンの個人投資家 [05/10]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1273479205/



2 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 02:11:42 ID:wbMfJkTF
で、何が言いたいんだ?この人は。


3 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 02:12:09 ID:6BkXu5Z+
要するに盗みは良くないってことじゃね


17 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 03:20:07 id:YiJJvV6k
1)成功体験は経済学的には間違っている
2)経営者はそんな簡単なこともわかっていない
3)おまえらは社会人ならもっと経済学を学ぶべき

という話


50 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 09:13:29 id:dg0A38bB
要するに、自分だけ出し抜いても景気なんか良くならないってことを言いたいんじゃ?



4 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 02:15:27 id:lNaMADsw
そもそも企業経営と、マクロ政策は何にも関係がない


23 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 03:54:59 id:ULPJw3o2
>>1
> 金融緩和がないと、一部の人だけが成功し、多くの人が成功しないという点は見落としてしまう。

これの意味がよく分からないな。

それにマクロ経済学者の間からも、量的緩和は需要創出にはほとんど効かない
という意見が出てることはスルー?


▼ 57 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 09:49:17 ID:csGru7hK
>>23
デフレ下の経済ってイス取りゲームと同じってこと、ユニクロがもうかった
けど百貨店は軒並み閉店してるだろ、日本全体から見れば経済のパイは
全然増えてない


▼ 58 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 09:53:13 ID:xQkBAJ67
>>57

そのとおり、だから国内の椅子を増やす(量的緩和)
海外のイス取りゲームに参入する(円安輸出政策)
以外の選択肢はない。

それがわからない奴がデフレマンセーしてるだけのこと


25 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 04:35:10 ID:kFSINvGo
つか金融政策は政治家や官僚の扱うカテゴリーだと思うのだが。
その調整を私企業に投げるのはおかしいし
そもそもそんなスタンスを取るのならば国なんかいらん。


▼ 27 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 04:40:49 id:M2jpHLNS
>>25
そのとおりだけど、その理論で国に圧力をかけて政策に影響するのは問題。



59 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 09:55:00 ID:BZ9N//dH
この前の朝生のホリエモンだろ。
あいつ全くマクロ理解してなかった


▼ 63 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 10:13:02 id:XgouGaTP
>>59
ホリエどころか、日銀の白川も全くマクロ理解してないよ
デフレは民間の生産性が悪いから起きてるとかいってるな
日本の金融の長がホリエと同レベルのこといってるんだから
デフレがますます加速するんだ


▼ 125 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 14:54:15 id:Yo7h5UPO
>>63
日本の中央銀行だけ金本位制以前の感覚から抜け出せていないんだよ
というか日銀はそういう時代遅れな奴じゃないと出世できない組織なんだ
そもそもどういう採用条件でどういう昇格条件なんだか全くわからんしな

管理通貨制度では金本位制と違ってその通貨圏に存在するモノやサービス全部が
その通貨の価値を担保していると言ってよいので
デフレもインフレも原則として通貨発行量次第なはずなんだ
実際は為替という他国通貨量の影響を計算に入れる必要があるからその分難しくなるけどね

でも日銀はなぜかその役割は無視して通貨価値維持だけを必死にやってる
こんなに不景気なのに円高なのは
日本だけ貨幣を増やさないからと単純に説明できる

他国は助かると思うよ
すべての国が同じだけ貨幣を増やしちゃうと効果が相殺されるからね
こういうアホな国がいるおかげで
貨幣を増やした効果がきちんと表れてくれる
変えられると困るから当然黙っているけどね


▼ 126 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 15:01:07 ID:76HZjLqS
>>63

民間の生産性www
カネがない→売れない→投資できない
これでどうやって生産性あげるんだ。

というか生産性あげたら、
その分人が不要になってさらに不況になるだろ、マクロ的に考えて。


▼ 131 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 15:30:35 ID:Yo7h5UPO
>>126
前半部分は同意
なぜ金がないかと言えば
そもそも貨幣の絶対量が日本の経済規模に比して少ないから

だが後半部分はおかしいぞ
まあ超保守的な企業とか独占状態で新規参入が絶対ない企業なら人切るんだろうが
普通はそうはならない

生産性が上がる=コストが下がる=そのやり方で世の中に売れば競合に比べて儲かる
>じゃあ生産規模を拡大してもっとたくさん売ればいい
>設備を作ろう 人も雇おう(雇用は増える)
>儲かった分と手持ちだけじゃ金が足りないな
>銀行さん金貸して(資金需要の発生)
>利息分もかえさにゃならんな(うまくすれば国債より有利な貸出先になるかもね)

で幸いにしてうまく儲かったら
その資金は次の新技術や商品の開発に回って最初に戻る
これで経済規模が全体として大きくなる

経済規模が常に一定なら君の言う通りに人切るしかないけどね


▼ 135 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 16:02:12 ID:76HZjLqS
>>131

市場の有限性の問題。
今まではアメリカが需要を引き受けてた。
近年は中国はじめアジアの成長に期待してる。
でもいよいよメッキがはがれて誤摩化しが効かなくなってる。
もともと欧米がそうであるように
インフラ整って効率的になれば失業率は高くならざるをえない。


俺は正直、国内でベーシックインカムでもやればいいと思ってるよ。


70 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 10:41:03 id:wbMfJkTF
朝生は見てなかったがホリエモンにバカにされて、その鬱憤を晴らしただけか。

現実的に「カネをする」ってのは国債を発行することだろ。
金利はまだ十分低いんだから、日銀が引き受けないからどうこうって話でもないし。

これだけ国債を発行してもデフレ傾向なのはなんでかといえば、中国が原因と見るのは
妥当だと思うけどな。

カネをジャブジャブにすればインフレになるってのは堀江も否定しないと思うが、
そうすれば良いって言えば、そりゃバカにされるだろ。


▼ 73 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 10:51:56 ID:/9KV/+dy
>>70
だから、なんで日本だけがデフレなことに全然説明がつかないんだよね、支那原因
説って。支那との貿易額が大きいのは日本だけじゃないんだが。


▼ 77 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 11:02:04 ID:fJmFIs1+
>>70
「カネをする」ってのは通貨発行権を行使しろって事
それをもっとも公平に使うには国債を買うのが一番だが
ただ国債を発行しただけでは通貨供給量が全く増えず
その意味においては何ら意味が無い
それと金利は低いと言うがデフレ期待のせいで実質金利は充分高い


▼ 80 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 11:12:07 ID:wbMfJkTF
>>73
欧米は金融使って、資産膨らませて、色んな国からカネ集めてたからだろ。
で、それが破綻して政府が債務を肩代わりしたせいで、急速に財政が悪化してる。

>>77
一般に借金が増えれば、通貨供給量は増えるんじゃなかったっけ。
経済成長でインフレが起こるのはそういうことだろ。
社会全体で会社が成長すれば、社会全体の融資額は増えるから。

というか、インフレにしたいだけならカネをジャブジャブにすればいいのは、誰でも知ってるんだよ。
ただ、それじゃ意味が無いってコトを肌で知ってるから、(朝生は見てないんで想像だが)バカに
されたんだろ。


▼ 86 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 11:34:18 ID:fJmFIs1+
>>80
その借金により信用創造が行われていればそうだが
今は低金利にもかかわらず全然行われて無いじゃないか
だから実質金利を下げて銀行による貸し出しするようにし
信用創造が行われるようにしなければならない
そのために通貨供給量を増やしてインフレ期待を作り実質金利を下げろと
金融政策だけでは駄目なのであれば所謂シニョリッジ政策もあわせてやれば良いが
どっちにしろ日銀が刷らない限り無理な話


▼ 91 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 11:48:51 ID:wbMfJkTF
>>86
だから、なんでそうなってるのかといえば、中国に仕事が流れて、
信用収縮しようとする力が強いからでしょ。

要するにカネをすれば解決論は、円を安くして、国際的な日本人の
単価を安くして、みんなで中国人並になれば競争できるよって論じゃない。

それはそれでアリとは思うが、それで良いのか?


▼ 92 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 11:51:54 id:I2QEETju
>>91
>要するにカネをすれば解決論は、円を安くして、国際的な日本人の
単価を安くして、みんなで中国人並になれば競争できるよって論じゃない。

それで日本人や日本が中国並みなら中国と賃金は変わらなくなるし、日本人の生産性のほうが高いならインフレ率が上昇して中国人とは同じ賃金にはならないという、ごく単純な論理だと思うが


▼ 102 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 12:08:07 id:Yo7h5UPO
>>91
まず戦後を眺めてみればはっきりするが
日本は円安で成長する国だということが分かると思う

個々の分野や企業の立ち位置は別にして
全体としては国内のことはほとんど国内で賄い
余った分を輸出してそれで1400兆円貯めこんだ国だ

中国人と同じなってよいのかという話だが
それは国外から金銭ベースで見たときの現象でしかない

国内で良いモノやサービスを出しあって
昨日よりいい給料をもらえていい生活ができるようになれば
外から数字ベースでどう見えようが関係ない
終戦からバブル前とはそういう時代



137 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 16:37:32 ID:l4yfFtdp
為替が自由化されているので、
日銀が買いオペ(量的緩和等含)してマネー供給しても、
内需政策とペアになっていないと、
増加した資金は海外の(ハニーメイやフレディマック)や
米国債などへ流れ、結果的に
米国等の景気を支える形となってしまっていた。
だから、日銀がいくら金融機関へ資金供給しても
国内景気はよくならないよ。
定額給付金や子供手当て等のいわゆるバーナンキのいう
ヘリコプターマネーのような形で、金融機関をバイパスして
庶民へお金を供給しなければ、内需が増えないところまで、
国内経済は変質してしまっている。
金融機関に預金として退蔵してしまっている通貨を
貸し出しという形で金融機関の外へ出すには、
国が国債発行して、需要喚起するしかない。
国の借金の絶対額を心配する必要はなく、
資産と負債の貸借関係で見ればよい。
国内資金を借りている分には、
まったく、問題ない。


▼ 139 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 17:11:36 ID:Yo7h5UPO
>>137
今はそのような金の流れを狙っていると思うが
貸し出さずに次の国債購入に回ってしまっているので
市中に貨幣が出ていかないのではないかな

例えば
・国債の新規発行停止
・償還分は紙幣印刷で対応
をやった場合

国債は買えない(市場での売買はあるけど)から
為替市場で他国通貨を買う(=円安)か
国内で投資なり融資なりして利ざやを稼ぐかしかなくなる

国内の資金需要は低いから当初は円売り一色であろうが
ある程度円安になれば
例えば製造業などは国内生産+輸出の方が利益が出るようになるから
国内に工場を移す動きも出るだろう
これは即ち国内の資金需要が出始めることを意味する
そうなれば銀行も貸せるようになる(金融当局が変な規制をしなければ)のではないかな
当然労働力需要も回復するはずで
国内の客の購買力が上がればその他の産業分野も復活するはず

無論 変わることそのものに伴う痛みは色々あるだろうから
それへのケアも必要だけどね

俺もど素人なんで何か根本的に間違っていたら引っ込むよ


▼ 140 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/05/12(水) 18:11:43 id:l4yfFtdp
>>139
>>為替市場で他国通貨を買う(=円安)
これって、得たドルで米国債や他の債券を
購入することになるから、
結局、「増加加した資金は海外の(ハニーメイやフレディマック)や
米国債などへ流れ...」と同じことなんだよね。


▼ 141 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/05/12(水) 18:29:19 id:SJKSNzXD
>>139
>・償還分は紙幣印刷で対応
これってできないんじゃないの、日銀ってBSの資産勘定に
何か担保とらないと紙幣発行できないよね?


▼ 144 名前:139[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 19:16:31 ID:7bUho4aq
>>140
最初のころはそうなるよね
でもとにかく円安になることが重要なんだよ

>>141
それは直接的手段をとるなら
担保評価をどうするかしだいでどうとでもなる

もっとルールを守ってる風を装うなら
何かやりようはあるんじゃないかな
こんだけ複雑な金融制度なら逆に抜け道みたいなのが


148 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 22:17:06 id:fiLbxIZN
インフレにしたいなら
消費性向の高い奴に現金渡せば済む。
これだけのことを
なにをガタガタ言ってるのかまったくわからん。
あとは実行するか
デフレのまま経済破綻するか
2択だろう。



173 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 15:41:20 id:NLKLa4h5
マクロ経済学者がミクロに精通してなさすぎるのも問題なんだよな。
経済ばかりやってて現実の諸問題の理解が乏しすぎるから、何を言っても説得力がない。
その証拠として>>1の文章に共感する奴はほとんどいない。



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