【コラム】日本国債にマネー殺到 「安全」は大いなる錯覚[10/07/08]

1 名前:やるっきゃ騎士φ ★[] 投稿日:2010/07/08(木) 11:42:20 ID:???
ソースは
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100708/mcb1007080506022-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100708/mcb1007080506022-n2.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100708/mcb1007080506022-n3.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100708/mcb1007080506022-n4.htm



日本国債を安全な逃避先と考えるほどの錯覚は世界に例がない。
日本は最も巨額の公的債務を抱える先進国だが、10年物国債の利回りはわずか1.07%と
7年ぶりの低水準にある。高齢化が急速に進む日本では、人口動態的には最も見るに堪えないトレンドが
至る所にあふれている。だが、心配は無用だ。国際市場の混乱を避けるため、資金は円建て資産に
殺到している。



■限られる選択肢
それは100%不合理な話ではない。
菅直人首相は日本の国内総生産(GDP)4兆9000億ドル(約429兆円)のほぼ倍に相当する
公的債務を減らすと約束している。デフレの深刻化は、日本銀行が今年利上げに踏み切るのと
ほぼ同じ確率で、株価の上昇があり得ないことを示唆している。


しかし、利回りが現在の水準に達するような場合に何が起きるかを考えれば、日本国債に資産の逃避先を
求めるのはやや常軌を逸している。日本国債強気派にとって事が順調に運ぶのはまれだ。


日本のソブリンリスクに関する菅首相の発言を見てみよう。
一国の首相が、自分の国がギリシャと同じ運命をたどろうとしていることにいら立ちを示すのは、
はらはらすることだ。首相は先月、公的債務の増加に対処しなければ、国家財政が破綻(はたん)
しかねない状況を認める発言を行い、債券市場は気をもんだ。


日本が取り得る選択肢は限られている。
日本の輸出押し上げにつながる米経済成長の確かな回復はずっと先の話になりそうだ。
菅首相がタイミングの悪い消費税率の引き上げを進めれば、日本の景気見通しは一段と損なわれ、
家計の消費拡大を促す努力を妨げるだけだろう。


政策金利がほぼゼロに近い状況では、政府の支出が極めて重要だ。
歴代の首相が過去10年間になし得なかったこと、つまり「大規模な景気刺激策に頼らない成長拡大」を
菅首相が実現できない限り、日本の債務は今後も増加するだろう。
首相は先に基礎的財政収支プライマリーバランス)を10年後に黒字化する計画を打ち出したが、
急ピッチな成長なしにそれを達成するのは非現実的に思える。


日本国債に対する投資家の信認の一部は、市場の暴落を回避する財務省の一種の魔法の力によって
支えられている。それは日本国債の90%以上を国内の投資家が保有する状況に寄与する一方、
官僚はヘッジファンド運用者の多くを屈辱的な気分にさせている。


しかしながら、国債利回りが1.2%を下回れば、事態は不安定になる。
日銀がデフレに対抗する量的緩和策で国債買い入れを増やした2003年6月に、10年債利回りは
過去最低の0.43%を記録した。だが、財政に対する投資家の不安を反映し、利回りは9月までに
1.6%に押し上げられた。この国債の大量の売りを投資家は忘れないだろう。



■選挙結果に注目
同じような相場の急落が再び起きる可能性は排除できない。日本の財政悪化の軌道だけでなく、
人口動態の変化に伴う難題もその後で暗さを増している。
ユーロ圏が直面する苦境は、先進国が成長のため借り入れに無制限に頼ることができるという
考え方について投資家の忍耐が限界に達しつつあることを示すものだ。


日本の1億2600万人の人口の約23%が65歳よりも上の世代であり、15歳未満は13%弱に
すぎない。
本当に深刻な問題は、多くのベビーブーマーが定年を迎える12年度以降に始まる。
貯蓄率の低下と年金支給の増加が同時進行し、国債投資に資金が向かわなくなる。


日本が国債の消化をもっぱら国内需要に依存していることで、ギリシャアイルランド、イタリア、
ポルトガル、スペインと同列の分類を免れるという主張は、受け入れ難くなりつつある。


ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(米ニューヨーク州)のチーフエコノミスト
カール・ワインバーグ氏は、約200%に達する日本の公的債務のGDP比率について、
今後の低下を予想させる説得力あるシナリオは承知しておらず、日本に比べれば欧州の債務危機
小さく見えるのは間違いないと話す。


スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)やフィッチ・レーティングスなど格付け会社が懸念するのも
こうしたシナリオだ。7月の参院選菅首相への有権者の支持がかなり大きなものとなれば、
首相が債務を抑制する裁量も拡大する。このため、格付け会社も選挙の結果を見守っている。


ソブリンリスクがあふれる世界の中で、債券市場の安定した取引の歴史を持つ日本のような国の国債
人気を集めている。
しかし、それがいつまで続くだろうか。市場の信認が再び崩れれば、日本の債務の
脆弱(ぜいじゃく)さは無視できないほど大きくなり、利回りは著しく上昇するだろう。
(コラムニスト William Pesek)


                   ◇


William Pesekはブルームバーグのコラムニストです。
コラムは個人の見解です。

  • 以上です-

3 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 11:42:45 id:WZPjBwXp
誰でも知ってるよ


4 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 11:47:28 ID:p6g6Bh0C
今時国債買う奴なんているの?


966 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/11(日) 17:47:21 id:Hk06CGp9
>>4
国債を買うと女の子にもてるって聞いたから(>_<)


8 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 11:50:20 ID:OuJufWXN
増税路線なら、国債もありかもね


10 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 11:51:56 id:Cj7evZBX
民主敗北で円安、株高、債権安ですね。わかります。
それっていいことじゃね?


11 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 11:53:42 ID:k9V7AdLw
日本の国債が安全すぎて人気殺到、日本人は日本の国債を買えなくなるー


14 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 11:57:02 ID:WZPjBwXp
国が潰れても紙切れ、インフレになって国の借金が相対的に減っても紙切れじゃん


26 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:17:27 ID:RP+lqb9A
まあ何にせよだ。 外国人に日本国債を買わせないことだよ。
ムーディズがニヤニヤしながら日本国債の格付けを引き下げるだろうから。
そうして日本政府は外国人投資家の都合に左右され、極めて不安定な国になるだけさ。


28 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:18:34 ID:llaHCh7L
日本ほど安全な国がないから国債も通貨も
物凄い買われている


日本破綻厨はほんと馬鹿だな
増税なんてしないで紙幣幾らでも刷れるのに


▼ 39 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:30:31 ID:3fmajkz4
>>28
流通しないで、銀行で余っている円をすっても、
やはり流通しないと思うよ。


マジレスすると、円をするとか刷らないとかの話ではなく、
余った円をどうやって流通させるかって話。


流通しない円を刷っても、デフレは改善しないよ、むしろ不況下の物価高になるだけ。


▼ 45 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:36:12 ID:llaHCh7L
>>39
簡単だよ、国債の償還を刷った円で返せばいいんだよ
借金減るし、円安になる。
円の希薄化だな


破綻厨には「すぐハイパーインフレ」とか騒ぎ出すけど


▼ 51 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:39:40 ID:3fmajkz4
>>45
なるほど、経済成長無き、円の希釈化。
つまり、スタグフレーションって奴だな。お前良いな。


▼ 53 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 12:41:57 ID:llaHCh7L
>>51
円安になれば工場も日本に戻ってくるし
企業の利益率も騰る


借金も減れば減税もできる


88 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 14:04:53 ID:JtPLAfrm
とりあえず、日本の財政破綻がありえない理由のひとつが高齢化にあるんだよね。
65歳以上の老人がもってる金融資産がざっと1000兆円。


これがこれからは消費に向かうわけだから、財政出動と同じ効果が期待できるんだわ。
相続税の課税強化と、資産のある老人からは医療費をがっちりとるようにすれば
なんてことない話しでね。


105 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 14:29:26 ID:3fmajkz4
日本の預貯金が○○兆円あるから大丈夫。
日本の国債は内債だから大丈夫。


とか、日本の借金はどれだけあっても大丈夫だよーって言ってた亀井のような人の
よりどころがどんどん崩れていくね。


って話に誘導したいわけだ。


135 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 16:11:18 ID:+hVBN1Jn
書いてる奴は馬鹿すぎる、現状は資産防衛の時期だろ?
資産の減価をどれだけ防ぐか、と言うのが喫緊の最重要課題。


米国債買ってドルが下落すれば投資先としては何の意味もない。
ドル切り下げで借金を踏み倒すのはアメリカの常套手段だからな。


164 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 17:14:46 id:Ry9Uus9K
EU「借金やばい、すぐに圧縮するべき」
US「原油で地球の半分汚しちゃいそう」
JP「ぼくの借金は真面目な国民が負担するから無敵なんだお」
CN「もう日本しか投資先ないがな」←今ココ


149 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 16:50:17 ID:3fmajkz4
そういえば、最近、インフレターゲットとか言うおとぎ話をする人がいなくなったね。


若干でも知恵が付いたのか?


▼ 152 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 16:54:22 ID:OLjKOI1Q
>>149
日銀砲とかでどうにかなるレベルでなくなった昨今
有効で使えるツールが無い中で、簡単で平易に言えなくなった昨今ってところもあるので


> インフレターゲット


ます添え新党あたりは言ってたかな、
具体論は聞いたこと無いけど


▼ 167 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 17:19:25 ID:XAiVGpsH
>>152
自分リフレ派だけど、インフレターゲット明言は噴飯


202 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 18:54:32 ID:o6DBe4BY
日本国債は金利が低くてもデフレになってるわけだから相対的にリターンが増えてる。
国債が魅力的な投資先になるなんてあまり良いことじゃないので何とかしなきゃならんのだが
民主政権中は無理だろうな


▼ 203 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 18:59:57 ID:olZtI5H0
>>202
納得がいかないというか惨めなのはケインズ的リフレ派が殆どいないこと。
リフレ主張してるのはかつて自民で上げ潮といわれた人間たちを除くと亀井くらいしかおらん。
民主は民主でリフレ派っぽいのは小沢一派で今じゃ干されてるからなぁ。
エダノとかセンゴクとかマジでクソ過ぎるし。


▼ 209 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 19:25:51 ID:o6DBe4BY
>>203
積極財政による経済回復ってのは、使った税金によって国民が楽観的な展望を持つようになって初めて成立するもんだと思う。
今の民主党が積極財政を行ったとして国民がそう思える政策を打てる能力・人材があるんだろうか?
単に国債が余分に積みあがって終了だと思うんだが。
あまり喜ばしいことじゃないが、馬鹿に大金持たすより馬鹿に節制させたほうが傷が小さくて済むような


▼ 210 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 19:33:36 ID:olZtI5H0
>>209
政府紙幣を日銀が引き受けるだけでOK


▼ 220 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 19:49:10 ID:o6DBe4BY
>>210
労働と交換しない紙幣をいくら刷っても事態は好転しないと思うのだが。
インフレと見かけの収入増で雰囲気的に流される程、日本人はアフォなんだろうか?
公共投資によるインフラ整備によって利用価値の高い土地を作るっていう旧来の経済対策の方がまだましだと思う


▼ 225 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 19:54:15 id:EMy/1zDP
>>220
労働価値説?昔聞いたことあるww


▼ 228 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 19:58:56 id:o6DBe4BY
>>225
そんな高尚な理論は持って無いっす。
単に仕事≒需要が無いのに物価だけ上げても意味無いでしょって話


▼ 233 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:08:22 id:olZtI5H0
>>228
金融政策というのは需要政策なんだよ。
今はデフレギャップが年間GDP比の約7パーセント存在すると内閣府が
発表している。要するにモノは余っているのにカネが足りない。これを
どう解決するか。公共事業、減税、給付。これらは全て今の経済モデルだと
効きが悪い。それはもうノーベル賞を貰った学説だから限りなく正しい。
何をすべきかというと金融政策。お金の量を増やせば良い。そうしたら需要を埋められる。
需要というのは有効需要といって購買力を伴ったもの。お金が無い人がいくらそれを
ほしいと望んでもその欲望は需要ではない。セリで考えればわかる。1円も持っていない人が
セリをできるか?出来ない。お金の無い人ばかりでセリをすれば価格は上がるか?上がらない。


▼ 239 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:22:27 id:o6DBe4BY
>>233
>何をすべきかというと金融政策。お金の量を増やせば良い。
旧来、というか通常は減税・公共投資(国債増)・金利下げでこれらを行っていたと思うのだが。
政府紙幣がこれらに対して優れているのはどの点なの?
それに労働と交換無く刷ってばら撒くことでインフレになり物価と給料を上げたら、需要も増える理屈が理解できない。


▼ 255 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:34:29 id:olZtI5H0
>>239
マンデルフレミングというノーベル賞を採った学説で変動相場自由貿易では財政政策は金利上昇と円高で相殺されるといわれてる。
だからケインジアンもみんな今は金融緩和やれって言ってるんだよ。有名なのはFRB議長のバーナンキやクルーグマン、スティグリッツやマンキュー。


君は実質金利を理解していないようだね。企業が投資決定をするにあたって金利は調達コストとして重くのしかかる。
高い安井を決めるのは実は見た目の金利ではなく実際の金利。定義は名目金利-インフレ率。
今の日本はデフレなので名目金利にインフレ率がプラスされる。つまり名目金利である政策金利は0以下に下げられないから
実質金利をそれ以上安く出来ないというわけ。そこで非伝統的金融政策が出てくる。簡単に言えばインフレ率を上げるか
名目金利をマイナスの値に下げれば良い。アメリカやスイスがやったのが前者でスウェーデンは後者をやった。簡単な話、
インフレ政策というのは金を返しやすくするということ。物価は下がって借金は減らないからデフレだとこの実質金利が
どんどん高まって雇用が伸びず所得が伸びずんでまた会社が倒産してさらに雇用と消費が落ち込む。よって君がインフレ時に
懸念するような害悪は既にこの世に存在しているというわけだ。


んでフィリップス曲線という考え方があって簡単な話、インフレ率と失業率には負の相関があるとされている。
だからインフレに持って行けば君の懸念する失業率は減り、3%まで下がると次は企業は賃上げを開始するといわれている。
そのための目標物価ターゲットはコアコアCPI2%。http://philnews.up.seesaa.net/image/jp_cpi.GIF←緑の線を2%に引き上げる。
これをインフレターゲットという。インフレにより失業率は減り所得は上昇し財政赤字は問題から消え租税負担も減少し
経済は活況を呈するようになる。


▼ 258 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:38:57 id:olZtI5H0
>>243
デフレというのは労働ではなくモノに対して価値が上がること。
早い話が物価が下がるということだ。


そうなると、株や土地買ったり事業始めるより現金握ってたほうがよくね?
となる。>>255で指摘したとおり景気が良いと実質金利はマイナスになる。つまり
お金を握り締めていても価値がどんどん下がるので使わざるを得なくなる。
誰がカネを使う対象であるものサービスを生み出すのか?労働者の手によってだ。
つまりインフレは労働を肯定し通貨を否定する。デフレは逆だ。


▼ 264 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:48:12 id:o6DBe4BY
>>258
>デフレというのは労働ではなくモノに対して価値が上がること。
>早い話が物価が下がるということだ。


教科書そのままだな、まぁいいや。


>>>255で指摘したとおり景気が良いと実質金利はマイナスになる。


景気を良くするには需要を増やさないといけない。
景気が良いと実質金利がマイナスになるのはその通りだろう。
その景気をどう良くするかが問題で、政府紙幣を発行→需要が増えるが成立しないとその後の理論をいくら並べても意味が無い。
随分頭の中で理論構築されてるみたいだが、1番肝心な部分が抜けて無いか?
政府紙幣発行→需要増大 知りたいのはココだけなんだが。


▼ 259 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:40:22 id:o6DBe4BY
>>255
偉い学者様の言ってることは大体解った。
で、最大の問題である政府紙幣により実質金利が0になる理屈つまり銀行が低金利で貸し出す理屈とそれにより需要が拡大する理屈が欲しいのだが。


▼ 265 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:55:02 id:olZtI5H0
>>259
この際金融機関の手数料を考えずに議論をする。
実質金利を下げるのはどうすれば良いか。


名目金利-期待インフレ率


で定義されるのでこれを0より下のマイナスに持っていくためには
名目金利をマイナスにするか期待インフレ率(将来インフレする予想値。参照http://www.bb.jbts.co.jp/data/index_bei.html
を上げれば良いということになる。政府紙幣をするということは日銀が国債を直接引き受けることと
同義である。政府は日銀から政府紙幣と同額の現金を譲り受ける。それらは政府支出によって
民間部門に流れ込む。方法は公共投資でも減税でも給付でもいろいろある。(そこは議論があるのだが
今は日銀妥当で皆が団結すべきなので問題にしない。そもそも政府紙幣自体が良いかどうかも含めて
議論があるのでそれも問題にはあまりしたくない。自分はありだと思う)
バーナンキの背理法という有名な言葉がる。


もし国債を発行し続けてもインフレが起こらないなら日銀は全ての国債を引き受けて
国債を償還した上に歳入も全て国債でまかなえるのだから無税国家の誕生である。


つまりそんなことはありえないので日銀が大規模買いオペをなどの市場介入し続ければいつか必ず
インフレはやってくる。政府紙幣はこの理論に基づく手法。


266 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 20:57:28 id:o6DBe4BY
id:olZtI5H0
何となくだが
政府紙幣発行→実質金利マイナス→需要増大(景気回復)
というプロセスで思考してるのかい?


政府紙幣発行→需要増大(景気回復)→実質金利マイナス
本来はこうだと思うのだが…
実質金利がマイナスになったから景気が回復するのではなく、景気が回復したから実質金利はマイナスになると


▼ 267 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:00:18 id:olZtI5H0
>>266
政府紙幣発行→実質金利マイナス→需要増大(景気回復)


その通りだよ。実質金利がマイナスになるということがどういうことか理解すべきだ。
金融緩和の目的は市中の調達コストの減少なのだよ。だから政策金利の上げ下げで
物価、つまり需要をコントロールできるという仕組み。今は政策金利に下げ幅がないので
どうしましょうかということ。


まぁそれらは複合してどちらも一緒に動くよな。
政府紙幣というインフレ期待によりあらゆる市場は反応する。
そして実際の政府紙幣による歳出により直接市場を刺激する。


でもあくまで第一目的は金融緩和。だからこそ課税や民間の国債引受でなく
日銀の国債引受のシニョリッジにより作り出したカネで財政政策を行う必要がある。



▼ 269 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:07:14 id:o6DBe4BY
>>267
あぁ、何となく根本的な違いが解ったよ。
政府紙幣が自由にいじれるのは名目金利だけで、実質金利を自由にどうこうは出来ないだろ。
実質金利とは国民の投資意欲を反映して決まるものでテクニカルに触れる物ではないと思うのだが。
親子関係をもう一度整理してみては?


▼ 273 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:14:54 id:olZtI5H0
>>271
政府紙幣は名目金利と関係が無い。名目金利は短期金利と長期金利のことで
これは中銀の政策で弄れる。これをマイナスにするのかインフレ率を上げるのかということ。
政府紙幣は後者の政策だから名目金利は関係が無い。どっちにしても0.1で名目は既にほぼゼロ金利だ。
政府紙幣でインフレ率を刺激して実質金利に影響を与えようということ。


▼ 274 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:19:08 id:o6DBe4BY
>>273
>政府紙幣は名目金利と関係が無い
政府紙幣によりインフレを起こすわけだから結果、名目金利が上がると思うのだが?
インフレにした上に名目金利を下げまくる、例えば0金利政策を行うのか?
それはさすがにバブルになるだけじゃないかい?


▼ 275 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:24:17 id:olZtI5H0
>>274
政府紙幣を発行してインフレになった結果名目金利である製作金利が上昇するのは
中銀が利上げを行うからだろう?市場要求に対して資金供給に応じ続ければ市中金利は上がらない。
政府紙幣はあくまでインフレ率にコミットする政策だ。つまり実質金利を刺激する。


インフレターゲットというのはコアコアCPIを大体2%、失業率を3%程度で維持するのが目的だ。
だから、ターゲットを達成すれば次はその付近に物価をコントロールすることが目的になる。
つまり金融引き締め、利上げを行う。例えば増税でもいい。手法は何であれ需要を抑えれば良いのだから。


▼ 276 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:36:42 id:o6DBe4BY
>>275
>政府紙幣を発行してインフレになった結果名目金利である製作金利が上昇するのは
>中銀が利上げを行うからだろう?市場要求に対して資金供給に応じ続ければ市中金利は上がらない。
低金利+政府紙幣だと、通貨の希薄化するだけだと思うのだが。
確かにインフレは起きるだろうけど、実質金利はそれで刺激されるかね?
低金利の効果だけしかないような気がするんだが。
銀行に無理矢理金を持たせただけで景気は回復しないよ、バブルになるだけ。


あと、政府紙幣が継続的・持続的な景気回復(需要増大)を喚起できるかという問題もある。
うまく行って景気のカンフル剤となっても、1〜2年で効果が切れては意味が無い


まぁ、とりあえず勉強になったよ。そろそろ落ちなんでこれくらいで


▼ 281 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:44:46 id:olZtI5H0
>>276
仰るとおり。目的は通貨の希薄化だ。インフレというのは通貨膨張というのが原義なのだから。
インフレが起きると実質金利は間違いなく刺激される。なぜなら実質金利の定義は名目金利-期待インフレ率だからだ。
銀行に金を持たせただけでは景気は回復しない。だがそれがバブルになるのは間違っている。
マネタリーベースとマネーサプライは別々のもので、後者には銀行が保有している残は含まれない。
なぜゼロ金利政策でお金ジャブジャブなのニ景気が良くならないかというと、マネタリーベースが日銀にある
各銀行の預金口座に積みあがったまま市中に供給されないため。よって市中のマネーサプライは伸びず
ゼロ金利でも現状バブルも起こっていないというわけ。なぜかというと実質金利は高いから市中の資金需要が
高まらない。


▼ 284 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 21:50:06 ID:WEAkvAot
>>281
ちょっと聞きたい。紙幣に番号ついてるよね?
その数字で管理してんのかな?
この紙幣は何回くらい銀行から融資されてるとか
国債購入に何回使われてるとか?
それしてないとその気になれば
銀行預金とか国債が無限増殖できるんだよねw


▼ 286 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 21:58:32 ID:olZtI5H0
>>284
マネタリーベースについて少し説明に問題があるから訂正しとく。マネタリーベースは日銀が金融機関に対し直接供給するお金で
それが民間に供給され金融機関の口座に入ってはじめてマネーサプライになる。一般的には現金と普通預金と定期預金を
M2とし多くのマネーサプライはこの指標を利用する。


そして現金の番号というのは全く意味が無い。そもそもこの世にあるカネのなかで
現金など非常に少ないからだ。殆どが日銀や銀行のコンピュータ上にある単なる数値である。
お金を刷るという表現はレトリックであって、実際に行われていることはコンピュータに
数値を入力するといったもの。


▼ 289 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 22:07:35 id:WEAkvAot
>>286
サンクス!
今はその膨れ上がった数字を減らしてる状況なんだよね?
数字としての金と実際の紙幣との金の関係を健全な状態に戻したいんだろ?
この状況は何時まで続くと思う?俺的には永遠に続きそうかなあと思う。
楽観的に考えて銀行の自己資本比率が各行大幅に改善されたら
インフレに振れるのではないかと思いたい気持ちもあるw
その頃には日本人の大多数が失業してるし人件費も大幅に下落してると思う。


▼ 291 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/08(木) 22:13:14 ID:olZtI5H0
>>289
このデフレ状況がずっと続くとGDP比での債務残高は積みあがりいつかメルトダウンする。
先ほどのバーナンキの背理法に基づくとね。そのときはハイパーでコンティニューつまりやり直し。
まぁそれでも韓国見てたら案外早い気もするけど、デフォルトはしないに越したことはない。


351 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 01:16:08 ID:HCfv+OYV
もしかして日本円の本質って、姿も形もない魔法のような錬金術なのか?
騙す方が悪いの?騙される方が悪いのか?
アメリカや中国も同じ事してるからセーフなのか!

▼ 354 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2010/07/09(金) 01:18:21 id:l7DqsWbZ
>>351
完全にインチキだろうなw
資本主義経済はみんなそうw


▼ 357 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 01:21:40 id:Xj0nLvXT
>>351
そう。姿も形も信用の物理的な裏づけも何も無い。
みんなが日本円には価値があると信じ込んでるだけ。
まぁ信用の源泉はその対価となるモノにある。


つまり不換紙幣とはモノ、サービスの交換手段としての価値しか持たない。
日銀はモノサービスの増加の応分だけ刷れる余地がある。(ハイパワードマネー)


▼ 371 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/07/09(金) 01:39:32 id:OtvPL+ye
>>351
何をいまさら
1971年からずっとそうだよ、ニクソンショックって習わなかったの?
まあ、不換紙幣を説明してくれた先生はいなかったけどね。


375 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 01:52:27 id:HCfv+OYV
いいことを考えた!


国が日本円を作りまくって、代理で公益法人が企業活動や商売を始めれば、人手が必要になって雇用対策にもなるし、
働く国民が増えれば、生活必需品や贅沢品からの税収も見込めるわけだ
日本円を刷って作られた好景気を演出すれば、外国から見て日本の価値がもっともっと上がったように見えてさらに景気向上でウハウハじゃん
無職が全員半公務員状態で、働くサイクルが出来る3〜5年後を目途に株式化に強制転換させる
どうよ?


あれ、これって天下り企業か?作られたバブル景気か?


国が国民に一人頭100万ずつ日本人お疲れ様ボーナスを配って、景気回復ってのも考えたが、
金を配るより手に職をつけさせて働き口を作った方がいいよな


▼ 380 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 02:00:52 id:Xj0nLvXT
>>375
良い線いってるけどちょっとオシイ。まず公的部門がビジネスをするというところ。
それじゃまるで社会主義だ。官僚などのエリートが適切に有望産業を育成できるのならば
世界中にあった社会主義国家の多くが資本主義になど鞍替えしていない。


産業は基本的には民間が生み出していくもの。なので政府は単に
需給ギャップを埋めて経済成長率と失業率を良好な水準にコントロールできれば
それで良い。お金を刷ってもそれを財政政策で政府がばら撒くのか、それとも
金融政策だけにしハイパワードマネーだけでやるのかを含めて議論はある。
みんなは後者だと思う。俺は個人的にはどっちもやったら良いと思う。


▼ 388 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 02:24:17 id:HCfv+OYV
>>380
完全国営社会主義じゃなくて、日本お得意のライセンス制にして飯を食おう作戦があるじゃない
国が旗を振ってやるなら簡単じゃないか
地デジBSカードの利権もしかり、ホームヘルパー資格もしかり、既存の物を全てライセンス制にするだけで、
何兆円という金の卵が産まれるんだぜ?すごくね?


例えばコンビニのアルバイト店員も、営業や一般事務も資格がないと働けないようにするだけでいいんだ
携帯電話も免許制、生け花、ピアノ教室の先生も、プログラマーなんてIT関連も、社長や部長課長という役職も、
全て国家基準の資格が必要にするだけなんだ
農家も免許制、違反したら罰金を科される
電気工事も国家試験があるんだから、それなしに電気工事をやるとお縄になるのと同等と考えればいい
そうすりゃ、資格を教える学校、その学校で働く教員、その教材を作る会社、ビルや設備もろもろの投資と金が動く


今までは企業のために一生懸命働くことが日本人の美徳という、曖昧なガイドラインで疲弊してきた日本のビジネスマンも
国家が旗を振る世界基準となる働く手法と決められた範囲で、それ以上でもなく以下もない働く方法を身に着ける
手に職をつければ仕事も増えて失業対策にもなる


企業は働くことの資格を持った社会人を安心して雇用ができ、雇用される側は自分の仕事の範疇をあらかじめ身に着けている
働き方すら分からない若者無職やニートも職業訓練校に放り込んでしまえばいいじゃない
ルールを作れば雇用ができる仕組みを最大限に利用して、受講料、受験料、免許更新料と税金の代わりに徴収できるし言うことなしじゃん


▼ 389 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 02:26:03 id:Xj0nLvXT
>>388
国が旗振ってやったものはほとんど生産性の低い産業になるから簡単じゃない。
一個一個は面倒くさいけどBCASカードなんかは確実に製造業に悪影響与えたと思う。



440 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 19:11:27 ID:hW/x/hh3
基本的にビジって


赤字国債とインタゲの話しか


してないような気がするね最近w


▼ 447 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 19:18:20 id:Xj0nLvXT
>>440
デフレ円高不況が全ての経済活動を悪化させてるから仕方なくないかな?


▼ 450 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 19:20:51 ID:3HKbgRXA
>>447
もう金融では何もできないってこと。
財政の話をしなきゃ。


▼ 896 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/11(日) 13:00:23 id:fCbuio7m
>>440
画期的なニュービジネスが仮にあったとしても売る相手がいないからな
もてはやされてる企業がユニクロ シマムラ 王将の時点で・・・


▼ 897 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/11(日) 13:03:41 id:qWc361td
>>896
要するにデフレでのイノベーションなんて労働者を如何に安く使い倒しかということしかないのだよ



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